暴れてない本屋さん。

前々から、バイトの経験を生かして
「本屋さんの仕事」の話を書こうと思っていたんですが、
バイト先の同期の子に薦められていた「暴れん坊本屋さん」(全三巻)に、
既に口出しする隙間も無いほどに詳しく書かれていました。
その子曰く
「確かに面白いんですけど、経験している身としては笑うに笑えない内容でした」
とか。
そう言われると読みたくて仕方が無い。
なので本屋さんを探して回るも、どこにもない。
気長に探すか、と長期戦を覚悟していたところに、
友人のヤンツから「持ってるよー」との朗報。
そういや、この作者の漫画、あんた全部持ってたな(笑


そんなこんなで、ようやく本と出会えました。

暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)

暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)


読んでみると・・・


8.5:1:0.5=真実:私が未経験の内容&各店での違い:フィクション


ってな具合でした。
いや、もう本当に「笑うに笑えない」内容ばかりで、
作者に拍手を送りたい気分でした。
あ、ちなみに本屋さん経験の無い相方の感想は「普通に面白かった。へぇって思った」とのことでした。


本屋さんの仕事が知りたい人は、っていうか、
本屋さんのバイトを始めたばかりの人とかにもお勧めの一冊ですよ。




と、いうわけで。
本屋さんのおおよその仕事内容は「暴本」に書いてあるので、
そこには載っていない話を。


-中学生が体験学習に来ましたよ。
もう、ちょっと前の話しになるんですが、
私のバイト先に、近所の中学生が数日間アルバイト体験学習に来てました。
うちは、1Fが書籍とCDなどの販売で、2Fがレンタルになっているんですが、
それぞれの階に3〜4人ほどが朝から15時ごろまでと、結構長い時間来てました。
何をしてもらっていたのかというと、主に書籍部門で
1.掃除
2.レジ内でのお手伝い(お金は触らせない)
3.品出しの準備
と、あとは「声出し」を。
体験学習でも、お客さんから見れば「店員」になるので、
「声出し」は特に徹底してやらせるようにと、
社員さんから言われたのですが、
何この子達!何てシャイボーイたちなの!と言わんばかりに声を出さない。
そらまぁ、緊張してるのはわかるけど!
仕方が無いので、少しばかり雑談めいた会話でも、と声をかけるも返事は曖昧。
「最近の中学生って困難ばっかりか!?」
そんな誤解をしそうなほどにシャイボーイばかりでした。


シュリンク*1をやってください」と言えば出来上がりは雑い。
お前らの行く本屋さんの本はこんな出来ばかりかい?と軽く問い詰めたくなったよ。フフ。


他にもね、もうね、大変でしたよ。
レジ内はいつもより人が多いので動きにくいわ、
人が多いと言っても、お金を触らせられないので、
お客さんが来るたびに中学生の子達に付きに行かないといけないわ、
掃除に出ていた子達が「お客さんが○○無いか?って・・・」って戻ってくるわで。
普段の倍以上に駆けずり回りました。


まぁ、でも時間帯によっては暇な時もあり。
中学生に、
「本屋さんで、コミックにかけてあるビニルは、各店舗で手作業しているんだよ。
だから、勝手に開けたりしてあげないでね。あとが大変だから。
中身が見たい時は、店員さんに言えば開けてくれるからね」
とか、そんな話をしたり。
まぁ、書店員の仕事について詳しくは「暴本」を読んでください。


勝手に開けられたあとに何が大変かって、
万引きされたのかどうか商品を確認する作業が大変面倒臭いのですよね。
開けて読んだあとの本の傍に落ちているならまだしも、
全然関係の無いところにビニルが落ちていて、
開けられた本も、本来の売り場じゃないところに放置してるとかいつものことですから!
人気の本ほど開けられる率が高くて、
それと同じくらい万引きされる率も高いので、
店員としては迷惑この上ないです。
ですから、中身の確認は店員に言ってください。
ビニルし直すのは、在庫確認作業に比べれば全然楽なのです。
万引きされたかどうか調べるなんて、とても嫌のですよ。
精神的負担が大きい(特に社員さん)ので、中が見たい時は気軽に声をかけてください。




・・・・・・ようやく書けた!
2回も消えたら書く気失せるよまったく!
っていうか、あまり中身の無い話になりましたが年内に書けて良かったです。
これで心置きなく年を越せ・・・・・・いくつか放置されている話については忘れる方向で。
「宵越しの銭ならぬ、宵越しの話題は持たない」(え

*1:本のビニル掛け。主にマンガ本や攻略本